小寶 ‘杜間道のおまけ話’




この竹でできたおしぼり入れ。

先日別府から送られてきました。

今開催中の[別府クラフトの竹仕事]展。

作品数が少ないと、申し訳ないと思ってくれた別府クラフト協同組合の方が

展示会場のプラスになればと気を使って送ってくださったものです。

(私としてはたとえ作品数が少なくとも、今年も開催できただけで十分嬉しいのですが)


箱から出てきてビックリ。

値段を見て大驚きです。

何故この出来のものがこの値段でできるのか!


聞いてみると作った方は門田二篁さん。もうお亡くなりになっていました。

別府のそれはそれは竹細工の目利きの方が、長く大事に保管していたものだそうです。

門田さんは広島生まれ。訳あって別府に移り住み若い時分から竹細工に取り組みました。

そして数々の名品を(美術館、博物館などに収蔵されているようです。私もまだ見ていませんがいつか必ず見に行きたいと思います。)生み出しました。

その作品群は写真で見ても驚くばかりの美しさ、力強さ、そして新しさがあります。

別府クラフト協同組合の方も、このおしぼり入れをあらためて見て感心しきり。

この出来をこの値段でできるには熟練の別府クラフトの職人さんたちも驚く手の速さと確実さが必要です。

もちろん精神力も。

そんなにすごい方が敢えて食卓の脇役とも言えるおしぼり入れを作りまくっていた。

美術館に収蔵される作品と同じように気合いを入れて。


そして更に私が関心したのはこのおしぼり入れの存在感の奥ゆかしさです。

大きさといい、形といい、デザインといい、ほんとうにつつましやか。

門田さんの、門田さんが生きた時代、その偉大さを実感しました。

こうして素晴らしい手仕事を目にし、手にできることがどんなに貴重でかけがえのない事か。

門田さん、ありがとうございます。

そしてそれを伝えてくださった別府の方々、ありがとうございます。



















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